スーツケースの素材解説と選び方ガイド

  • New Trip

更新日: 2025.09.10

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スーツケース選びで「サイズ」や「デザイン」ばかりに注目しがちですが、実は 素材こそが使い勝手や寿命を大きく左右する要素 です。

  • 重量:軽量なら移動がラク、ただし強度は落ちやすい
  • 耐久性:海外旅行や長期利用では強度が不可欠
  • 価格:素材によって数千円〜数十万円まで大きく差が出る
  • 防犯性:ソフト素材よりハード素材のほうが安心
  • 環境意識:最近はリサイクル素材の需要が高まっている

つまり、素材選びは 旅行の快適さ・コスト・安心感 を同時に決める重要な要素なのです。

本記事では、スーツケースのボディ素材を特徴別に解説しています。さらに、ビジネス旅行や家族旅行などシーン別のおすすめ素材も紹介します。

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目次

定番スーツケース素材の種類と特徴

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まずは、多くのユーザーが手にする「定番素材」から見ていきましょう。

1.ABS樹脂

・特徴:軽量で価格が安い。初心者に人気。

・メリット:リーズナブル・軽い・カラーバリエーション豊富

・デメリット:耐久性が低く、傷や割れに弱い

👉 短期旅行やLCC利用など「コストを抑えたい」人におすすめ。

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ABS樹脂とは、家電製品や自動車部品など、日常生活のあらゆる場面で使われている非常にポピュラーなプラスチックの一種です。実はレゴブロックもABS樹脂で作られており、あの独特の硬さや耐久性を思い出すとイメージしやすいでしょう。

利点としては、密度が高く表面が硬いため、細かな傷がつきにくい点が挙げられます。製造コストが低いため、比較的安価にスーツケースを購入できるのも魅力です。実際、1万円前後のスーツケースにはABS樹脂製が多く採用されています。

一方で欠点は、柔軟性に乏しいため強い衝撃を受けると割れやすいこと。またポリカーボネートに比べると重量がやや重い傾向があります。そのため、長期旅行や海外でのハードな移動にはやや不向きですが、「週末旅行」「LCCを使った国内フライト」などコスト重視の用途にはぴったりです。

2.ポリカーボネート(PC)

・特徴:ABSよりも高強度で柔軟性あり。中価格帯で人気No.1。

・メリット:軽量と強度のバランスが良い・割れにくい

・デメリット:ABSより価格は高め

👉 旅行頻度が高い人、国内外で汎用的に使いたい人におすすめ。

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ポリカーボネートは、プラスチックの中でも特に強靭で柔軟性に優れた素材です。スーツケースにおいては「軽さ」と「強度」を両立している点が大きな魅力です。ABS樹脂と比べると衝撃を受けてもひび割れしにくく、外部からの力をしなやかに吸収してくれます。

利点は、割れにくく、長期間使用しても耐久性が保たれること。空港での乱雑な扱いにも強いため、海外旅行での利用に安心感があります。また、最近はポリカーボネート100%ではなく、ABS樹脂と混合した「ハイブリッドタイプ」も登場しており、価格を抑えつつ耐久性を高めたモデルも人気です。

欠点としては、ABSより価格が高いこと。相場としては15,000円〜30,000円程度が一般的です。軽量性と耐久性のバランスを求める旅行者にとって、最もスタンダードで失敗の少ない素材といえるでしょう。

3.アルミニウム合金

・特徴:高級感と圧倒的な耐久性を誇るクラシック素材。

・メリット:頑丈・防犯性が高い・使うほどに味が出る

・デメリット:重い・価格が高い

👉 ビジネス旅行や長期海外滞在など「耐久性重視」の人に最適。

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アルミニウムは、スーツケース素材の中でも「クラシックで高級感のある」存在として知られています。アルミスーツケースは、頑丈で衝撃に強く、変形や破損が起こりにくいのが最大の魅力です。また、素材の特性上、ファスナーではなくフレーム式で作られることが多いため、防犯性も非常に高くなります。

利点は、耐久性と高級感。ビジネスシーンでの信頼感や、長期間の使用にも耐えるタフさがあります。空港で雑に扱われても中身をしっかり守ってくれる安心感は抜群です。

ただし欠点もあり、他の素材に比べると重いこと、また価格が高額なことが挙げられます。相場は50,000円以上、高級ブランドでは100,000円を超えるものも珍しくありません。重量が増す分、持ち運びに体力を使うため、頻繁に移動する旅行よりも「長期滞在」や「ビジネスユース」に向いています。

4.ハイブリッドタイプ(ABS+PC)

・特徴: 軽量で弾力性に優れ、衝撃を吸収する新世代の複合素材。

・メリット: 衝撃に強い・軽量・価格が手頃

・デメリット: 傷がつきやすい・凹みやすい

👉 旅行や出張など、頻繁にスーツケースを使う「軽さ重視」の人に最適。

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従来のABS樹脂とポリカーボネートの長所を組み合わせた「ハイブリッド素材」は、近年多くのメーカーが採用している注目の選択肢です。ABSの「価格の安さ」と、ポリカーボネートの「強度・柔軟性」をバランスよく取り入れることで、軽量で割れにくく、それでいてコストを抑えたスーツケースが誕生しました。

相場としては15,000円〜25,000円前後。旅行頻度が高い人にとってはコスパの良い素材といえます。
ただし、配合割合によって性能が変わるため、購入時には「PC比率70%以上」など、表記を確認するのが安心です。

5.ソフトケース(布製)

・特徴:ナイロンやポリエステルで作られる軽量モデル。

・メリット:軽くて柔軟性がある・外ポケット付きで出し入れ簡単

・デメリット:雨に弱い・防犯性が低い

👉 出張や国内旅行、荷物の出し入れが多い旅行スタイルに便利。

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布製のスーツケースには主にナイロンポリエステルが使われます。特に「バリスティックナイロン」は軍用にも採用されるほど摩耗に強い素材で、ハイエンドのソフトケースに利用されることが多いです。

ソフトケースの魅力はなんといっても「軽量性」と「柔軟性」。外ポケットが多く、搭乗直前にチケットや書類、ペットボトルなどを出し入れできるのも便利です。また、多少荷物が増えても生地が伸びるため柔軟に対応できます。

利点は、軽くて持ち運びやすく、収納の自由度が高いこと。価格も比較的手頃で、1万円台から購入可能です。出張や国内旅行、荷物の出し入れが多い旅に最適です。

欠点としては、防水性・防犯性が弱い点が挙げられます。雨に濡れると浸水するリスクがあり、刃物で簡単に切れてしまうため、治安の良くない地域や海外の長期旅行にはやや不安があります。

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高級・先進素材のスーツケース

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1.カーボンファイバー(炭素繊維)

・特徴: 航空宇宙産業でも使用される、軽量かつ非常に高い剛性を持つ最先端素材。

・メリット: 驚くほど軽量・高強度・美しい織り目が特徴

・デメリット: 非常に高価・衝撃が一点に集中すると割れる可能性がある

👉 最新のテクノロジーとスタイルを求める、「軽さとデザイン性」を最重視する人に最適。

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カーボンファイバーは、航空機やレーシングカーにも利用されるハイテク素材で、「軽量性」と「剛性」 を極限まで高めています。

スーツケースに使われると、ポリカーボネートよりもさらに軽く、かつ変形や衝撃に強いのが特徴です。プロのカメラマンや、機材を持ち運ぶクリエイターから特に支持されています。

利点は、圧倒的な軽さと強度。持ち運びが劇的に楽になるため、女性や高齢の旅行者にもメリット大です。
欠点は、価格が非常に高いこと。10万円以上するものがほとんどで、一般ユーザーにはなかなか手が出しにくい贅沢素材です。

2.マグネシウム合金

・特徴: 実用金属の中で最も軽量な素材の一つであり、優れた振動吸収性を備える。

・メリット: 非常に軽量・優れた耐久性・衝撃吸収性が高い

・デメリット: アルミニウム合金より高価・錆びやすい・加工が難しい

👉 最高の軽さと強度を求め、耐久性と持ち運びやすさを両立したい人に最適。

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マグネシウムは、金属の中で最も軽い素材のひとつ。アルミと比べるとさらに軽量で、しかも強度も高いという特徴で注目されています。

スーツケースに採用すると、アルミの高級感を維持しつつ、重量を大幅にカットできます。実際、航空宇宙産業や高級自転車のフレームにも使われている素材です。

利点は、軽さと耐久性の両立。アルミより軽く、ポリカより頑丈という理想的なバランスを実現します。
欠点は、まだ生産コストが高く選べるモデルが限られていること。価格帯は10万円以上とカーボン並みに高額です。

3.リサイクル素材・エコ素材

・特徴: 環境に配慮したペットボトルなどの再生プラスチックから作られた、サステナブルな素材。

・メリット: 環境負荷が低い・軽量・ユニークな色合いや質感が楽しめる

・デメリット: デザインが限定されることがある・耐久性は素材や加工法による

👉 環境意識が高く、エコフレンドリーな製品を求める「サステナブル」な旅行者に最適。

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近年の大きなトレンドが「サステナブル素材」です。環境意識の高まりにより、各ブランドがリサイクルプラスチックやペットボトル再生繊維を利用したスーツケースを開発しています。

例えば、リサイクルPETを使用した布製スーツケースは、軽量性と環境配慮を両立しており、欧米では特に人気が高まっています。また、日本国内でも「再生ポリカーボネート」を利用した製品が登場し、従来の品質を維持しつつ環境にやさしい選択肢が増えています。

利点は、環境負荷の低さと「エシカルな旅」が実現できる点。
欠点は、まだ流通が限られており、価格がやや割高なこと。ただし今後は普及が進む見込みです。

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旅行スタイル別|おすすめスーツケース素材

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1.国内旅行(1泊〜3泊程度)

国内旅行では「移動が多い」「荷物が少ない」ことが多いため、軽量性と手頃な価格が重要です。

おすすめ素材:ABS樹脂・ハイブリッド(ABS+PC)

  • コストを抑えながら十分な耐久性を確保
  • 短期利用なら多少の弱点(割れやすさ)も問題なし
  • LCCや新幹線移動でも扱いやすい

👉 荷物が少ない週末旅行なら、ABS製で十分。年に数回旅行する人は、ハイブリッド素材を選ぶと安心です。

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2.海外旅行(4泊〜7泊程度)

海外旅行では空港での乱暴な荷扱いや、長時間の移動に耐える必要があります。ここでは「柔軟性のある素材」がポイントです。

おすすめ素材:ポリカーボネート・ハイブリッド

  • 空港での衝撃にも割れにくい
  • 軽量で移動もスムーズ
  • 中価格帯でコスパ良好

👉 迷ったらポリカーボネート100%がおすすめ。壊れにくく、長期的に見てもコストパフォーマンスが高いです。

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3.長期滞在・旅行(8泊以上)

長期旅行では「スーツケース自体の耐久性」と「中身を守る堅牢性」が最重要。飛行機の預け荷物で何度も扱われても壊れない素材を選ぶべきです。

おすすめ素材:アルミニウム・マグネシウム・カーボンファイバー

  • 高い防犯性で安心
  • 頑丈で変形しにくい
  • 長期使用にも耐える

👉 価格は高いですが、「一生モノ」と考えれば投資価値あり。特に欧州周遊や世界一周など、移動が多い旅にはアルミやカーボンが安心です。

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4.ビジネス出張

ビジネス用途では「信頼感」「見た目の高級感」も大切。耐久性だけでなく、外観の印象も考慮したいところです。

おすすめ素材:アルミニウム・ポリカーボネート(光沢仕上げ)

  • 高級感があり、クライアントの前でも好印象
  • 内装の仕切りやポケットがしっかりしているモデルが多い
  • フレーム式なら防犯性も抜群

👉 頻繁に出張するなら、軽量なポリカーボネート。重要なプレゼンや長期の海外出張ではアルミを選ぶと安心です。

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5.エコ志向の旅行者

「旅を楽しみながら環境にも配慮したい」という方には、リサイクル素材のスーツケースが最適です。

おすすめ素材:リサイクルPET・再生ポリカーボネート

  • 環境負荷を減らしながら実用性も確保
  • デザイン性が高いモデルが増えている
  • 今後さらに選択肢が広がる見込み

👉 サステナブル志向の方には、エコ素材を使った布製やハードケースをおすすめします。

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スーツケース素材を選ぶときの注意点

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① 耐久性と柔軟性のバランス

素材によって「硬さ」と「しなやかさ」は大きく異なります。

  • ABS樹脂:硬いが割れやすい
  • ポリカーボネート:柔軟で割れにくい
  • アルミ:頑丈だが変形すると戻りにくい
  • カーボン/マグネシウム:軽くて強靭だが価格が高い

👉 荷物の量が多い旅行や、空港での雑な荷扱いが心配な場合は「割れにくい素材(PC・カーボン)」を優先しましょう。

② 重量と持ち運びやすさ

素材選びは「スーツケースの重さ」に直結します。

  • アルミは頑丈だが重い(4kg以上が一般的)
  • ポリカーボネートは軽量でバランスが良い(3kg前後)
  • カーボンは超軽量(2kg台も可能)

👉 航空会社の重量制限(一般的に23kg)があるため、本体が重いとその分荷物を減らす必要があります。軽量性を重視する人はPCやカーボン系がおすすめです。

③ 価格帯とコストパフォーマンス

素材によって価格が大きく変わります。

  • ABS:1万円前後
  • ポリカーボネート:1.5〜3万円
  • アルミ:5万円〜10万円以上
  • カーボン/マグネシウム:10万円〜20万円以上

👉 旅行頻度や目的に応じて「どこまで投資するか」を決めましょう。年1〜2回の旅行ならABSやPCで十分。ビジネスや長期旅行ならアルミやハイエンド素材が安心です。

④ メンテナンス性

素材によって「傷の目立ちやすさ」や「修理のしやすさ」も異なります。

  • ABS/PC:擦り傷がつきやすいが比較的目立ちにくい
  • アルミ:傷が味になる一方で、へこみは戻せない
  • 布製:汚れがつきやすいが、布用クリーナーで対応可能

👉 見た目を重視する人は、傷が目立ちにくいマット仕上げやカラーを選ぶと安心です。

⑤ 防犯性・安全性

素材選びは防犯性にも影響します。

  • ソフトケース:刃物で切られるリスクあり
  • ABS/PC/アルミ:基本的に安全
  • アルミフレーム式:特に防犯性が高い

👉 治安が心配な地域への渡航や、高価な荷物を持ち歩く場合は「アルミフレーム式」がおすすめです。

⑥ 環境意識(サステナブル素材の活用)

近年は「環境に配慮した旅」を意識する人が増えています。リサイクル素材や再生ポリカーボネートを使った製品を選ぶことで、旅を楽しみながら地球環境に貢献することも可能です。

👉 素材の特徴だけでなく、自分の価値観やライフスタイルに合った選び方をするのが大切です。

まとめ:自分の旅行スタイルに合ったサイズを選ぼう

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「スーツケースの素材選び」は旅の快適さを左右する大切な要素です。
この記事で紹介した知識を参考にしながら、自分の旅にぴったりな一台を選んでください。

そしてもし、デザイン性・耐久性・快適さを兼ね備えた一台を探しているなら、私たちNew Tripのスーツケースをぜひチェックしてみてください。

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よくある質問(FAQ)

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Q1. スーツケースの素材で一番おすすめはどれですか?

一概に「これがベスト」とは言えません。旅行スタイルによって最適な素材は変わります。

・コスパ重視・国内旅行中心 → ABS樹脂やハイブリッド

・汎用性・海外旅行が多い → ポリカーボネート

・耐久性・防犯性重視 → アルミニウム

・軽さ・最新技術重視 → カーボンファイバーやマグネシウム

👉 「旅行の頻度」と「荷物の中身」で選ぶのが失敗しないコツです。

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Q2. 軽いスーツケースを選ぶならどの素材が良いですか?

軽さを優先するなら、ポリカーボネート または カーボンファイバー がおすすめです。

・PCは軽量で扱いやすく、価格も中程度

・カーボンは超軽量ですが、高価格帯

また、軽量モデルを選ぶ際は「容量と強度のバランス」に注意しましょう。軽すぎるケースは耐久性が犠牲になっている場合もあります。

Q3. アルミ製スーツケースは重いけど、本当にメリットがありますか?

はい、確かに重さはデメリットですが、それ以上に 耐久性と防犯性 が魅力です。

・長期間の海外滞在や周遊旅行でも壊れにくい

・フレーム式が多く、防犯性が高い

・見た目に高級感があり、ビジネスシーンでも好印象

👉 重量制限に余裕があり、安心して荷物を守りたい方には最適な選択肢です。

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Q4. ソフトケースは治安が悪い国では危険ですか?

はい、ソフトケースは刃物で簡単に切られる可能性があるため、防犯性は低いです。
ただし、国内旅行や治安の良い国では「軽くて収納しやすい」という利点が活かせます。
👉 防犯面を強化したいなら「TSAロック搭載」や「ワイヤーロックの併用」がおすすめです。

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Q5. 環境に優しいスーツケースって本当に耐久性がありますか?

はい。最新のリサイクル素材は従来品と比べても遜色なく、むしろ品質向上が進んでいます。

・リサイクルPET → 軽量で摩耗に強い

・再生PC → 通常のPCとほぼ同等の強度

・エコ素材を使うメーカーは品質基準が厳しいことが多い

👉 サステナブル素材を選ぶことで、旅の満足度と環境貢献を同時に実現できます。

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