旅行者だけでなく、日本に居住している方が不要になったスーツケースを処分する際の選択肢は多岐にわたります。適切な方法を選ぶことで、費用を抑えたり、環境に配慮したりすることが可能です。

・粗大ごみとして出す

日本で最も一般的なスーツケースの処分方法です。自治体によって費用は異なりますが、概ね200円～1,000円程度で処分できます。手続きとしては、居住地の自治体に連絡し、粗大ごみ処理券（コンビニやスーパーで購入）を購入し、指定された収集日に出す必要があります。トランクも粗大ごみの対象に含まれます。

※ただし、最大辺が30cm未満の小型のものは、材質に応じて可燃ごみまたは不燃ごみとして出せる場合もあります。

・不燃ごみとして出す

一部の自治体では、スーツケースを解体して1辺50cm以下のサイズにすれば、無料で不燃ごみとして捨てられる場合があります。布製のスーツケースは比較的解体しやすいですが、中身を守るために強度があるため、大きめのハサミやカッター、ペンチなどを用意し、床や家具を傷つけないようブルーシートや新聞紙を敷いて作業することが推奨されます。

・中古品として売却する

状態が良いスーツケースであれば、メルカリなどのフリマアプリやリサイクルショップで売却することが可能です。売却価格の相場は、Sサイズで3,000円前後、Lサイズで10,000円前後ですが、人気ブランドのものはこれ以上の高値で取引されることもあります。手早く簡単に売却したい場合は、買取店に査定を依頼するのも良い選択肢です。

・不用品回収業者を利用する

不用品回収業者は、自宅まで回収に来てくれるため手軽ですが、スーツケース1つだけを依頼すると割高になる傾向があります。多くの場合、他の不用品と合わせて依頼する方が費用対効果が高く、数千円から1万円程度の費用がかかる場合があります。