スーツケースに持ち込み禁止の荷物まとめ|手荷物・預け荷物解説

  • New Trip

更新日: 2025.12.02

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飛行機に乗る前、「これは持ち込んで大丈夫?」「没収されたらどうしよう…」

と不安になる方は多いはずです。
特に、手荷物と預け荷物のルールの違い、そして日本入国時の持ち込み制限は複雑で、

毎年トラブルが絶えません。

 

本記事では、

 ・手荷物(機内持ち込み)で禁止されている物

 ・預け荷物で禁止されている物

 ・日本特有の「持ち込みできない食品・植物」

をわかりやすく整理しました。

 

これから旅行を控えている方は、ぜひ出発前にチェックして、安心して旅を始めてください。

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目次

一、手荷物(機内持ち込み)で禁止されている物

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機内持ち込みは、空港保安検査の中でも特に厳しいカテゴリです。
ここで世界共通の基準に加え、日本の空港で特に没収されやすいアイテムを中心に整理しました。

目次

1. 液体物(100ml以上の容器)

手荷物最大の没収トラブルが液体物です。

✔ 基本ルール(国際共通)

 ・容器は 100ml以下

 ・すべてを 1リットル以内の透明ジッパーバッグ にまとめる

 ・1人につき 1袋まで

100ml以下でも、合計1Lを超える場合はNG という点は意外と知られていません。

 

没収されやすい例

 ・化粧水(150ml〜200mlボトル)

 ・メイク落とし

 ・日焼け止め

日本の空港は液体ルールに非常に厳格なため、基準を満たさないものはすべて没収されます。

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2. 鋭利物(刃物類・工具類)

刃物類は、国際線共通で機内持ち込み不可です。

NG例:

 ・ナイフ

 ・カッター

 ・カミソリ(刃が取り外せるタイプ)

美容用ハサミの「刃渡り6cmルール」

刃が6cm以下であれば許可される場合もありますが、
日本の空港では安全優先で没収されることが多いため、預け荷物に入れるのが安全です。

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3. バッテリー類(予備バッテリー・大容量電池)

バッテリーは航空輸送で最も厳しい規制があるアイテム。
預け荷物NG・手荷物のみOKという基本ルールを守る必要があります。

NGになる例:

 ・容量が 160Wh を超えるモバイルバッテリー

 ・安全基準表記のないバッテリー

 ・電動スケートボード用などの大容量バッテリー

注意点:

 ・モバイルバッテリーは必ず手荷物へ

 ・日本は「ワット時(Wh)表記がないバッテリー」を厳しくチェック

 ・「表記なし=没収されやすい」ので注意

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4. 危険物(スプレー類・可燃性ガス)

機内では気圧変化があるため、スプレー類は強く制限されています。

機内に持ち込めない例:

 ・虫よけスプレー(可燃性)

 ・ヘアスプレー

 ・制汗スプレー

化粧品のミストスプレーなど、可燃性ガス使用が書かれたものは完全にNGです。

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5. 武器となる可能性がある物

明確に禁止されています。

例:

 ・ゴルフクラブ

 ・バット

 ・登山用ストック

「武器として使える可能性があるもの」はすべて機内持ち込み不可です。

🚫 手荷物で持ち込み禁止のアイテム一覧

🧴
液体物(100ml以上の容器)
化粧水・香水・日焼け止め・飲み物など
🛠️
鋭利物(刃物・工具類)
ナイフ・カッター・ハサミ・ドライバーなど
🔋
バッテリー類(規格外)
160Wh以上・表記なしのモバイルバッテリー
💨
可燃性ガスを使用したスプレー類
虫よけ・ヘアスプレー・制汗スプレーなど
⚠️
武器となる可能性がある物
ゴルフクラブ・バット・ストック類
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二、預け荷物(受託手荷物)で禁止されている物

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預け荷物は「重量制限」と「破損リスク」が目立つ印象ですが、
実は 入れてはいけない物のルールは機内より複雑 です。
とくに国際線では、航空会社・国・危険物規制が絡むため、
ルールを知らずに荷物を詰めると チェックインカウンターで没収 or 再パッキング というトラブルにつながります。

目次

1. リチウムバッテリー(予備バッテリー・モバイルバッテリー)

預け荷物NGの定番です。

リチウムイオン電池は発火リスクが高いため、国際基準で預け入れ禁止
モバイルバッテリーは「手荷物のみOK」です。

NG例:

 ・モバイルバッテリー(容量問わずすべて)

 ・カメラ用の予備バッテリー

 ・ドローンの交換用バッテリー

一部家電は 電池が取り外せない構造のため預け入れ不可 のことがありますので、これも禁止されます。

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2. 可燃性・危険物(スプレー、ガス、花火など)

預け荷物も危険物に非常に厳格です。

完全にNGの例:

 ・花火・クラッカー

 ・ライターのガスカートリッジ

 ・キャンプ用ガス缶(OD缶・CB缶)

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3. 貴重品・高価品(盗難・破損リスクのため禁止)

航空会社の規約で 「預け荷物に入れてはいけない」 と明記されています。

NG例:

 ・パソコン、タブレット、カメラ

 ・現金・クレジットカード

 ・パスポート・重要書類

理由はシンプルで、破損・紛失・盗難のリスクが高く、補償対象外のため。

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4. 壊れやすい物(ガラス製品・精密機器)

預け荷物は最低でも数回は投げられたり衝撃を受けるため、
壊れやすい物は規約上「入れないように」と強く推奨されています。

NG例(または避けるべき):

 ・ガラス瓶・陶器(お酒ボトルは特に割れやすい)

 ・食器類

 ・精密機器(外付けHDD、ドローン、プロ用機材)

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5. 生もの・腐敗しやすい食品

国や航空会社の規約で「禁止」または「強く推奨されない」項目です。

NG例:

 ・生肉・鮮魚・冷凍食品

 ・特に匂いの強い食品(発酵食品・漬物類)

 ・氷やドライアイス(量に制限あり)

国際線の場合、事前申告が必要なものも多いため注意。

📦 預け荷物で持ち込み禁止・注意のアイテム(要チェック)

🔋
リチウムバッテリー類(予備バッテリー)
モバイルバッテリー・カメラ予備電池。
🔥
可燃性・危険物
花火・ガス缶・引火性塗料
💎
貴重品・重要書類
パソコン・現金・パスポート・ジュエリー
🥛
壊れやすい物(ガラス・瓶類)
酒・調味料などは割れると衣類も被害に。
🍖
生もの・腐敗しやすい食品
生肉・生魚、強い匂いの発酵食品
🛴
リチウム電池搭載の大型機器
電動キックボード・電動工具

※ 航空会社・到着国によって細則が異なります。チェックイン前に航空会社の規約を必ずご確認ください。

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三、日本への持ち込みで特に注意が必要な物

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日本へ帰国・入国する際は、他国よりも規制が厳しいカテゴリがいくつか存在します。
特に、食品・植物・医薬品・金額の大きい買い物は、

申告漏れがあると没収や罰則の対象になることもあるため要注意です。

目次

1. 肉類・肉エキスを含む食品(ほぼ全て禁止)

日本では、畜産物の病害対策のため最も厳しく取り締まられている品目です。

禁止されるものの例:

 ・生ハム、ソーセージ、ベーコン

 ・牛・豚・鶏などの肉製品

 ・肉エキス入りスープの素、レトルト食品

 ・海外で買った「お土産用ミートジャーキー」

動物検疫証明書がない限り、ほぼすべて持ち込み不可です。

「肉製品などのおみやげについて(手荷物、国際郵便、宅配便としての持ち込み)」

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2. 果物・野菜・植物類(検疫証明が必要)

植物は、病害虫の侵入を防ぐ目的で厳しく管理されています。

特に注意が必要なもの:

 ・果物(りんご・オレンジ・マンゴーなど)

 ・生の野菜

 ・種子・苗・花き

 ・土が付着した植物や園芸用品

植物防疫所が発行する輸出国の検査証明書が必須。

「海外から野菜や果物を持ち込む際の規制」

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3. 乳製品(チーズ・ミルクパウダーなど)

国により規制が分かれており、種類によっては持ち込み不可のケースがあります。

特に注意:

 ・ミルクパウダー(乳幼児用も含む)

 ・生乳・未殺菌チーズ

 ・バター(国によって制限あり)

乳製品は「国・加工度・量」で判断が変わるため、事前に確認が必要です。

「乳製品の検疫について」

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4. 医薬品・サプリメント(量と成分に制限あり)

日本は医薬品の持ち込みに関してかなり細かいルールがあります。

注意ポイント:

 ・鎮痛剤や風邪薬でも、成分(例:コデイン)により規制対象になる

 ・同一医薬品は 1〜2ヶ月分が目安

 ・医療機器(血糖値計測器など)も数量制限あり

 ・大量のサプリは税関で止められることも

特にアジア圏の「強めの風邪薬」や「眠気止め」は成分でNGになる場合があるので注意。

「日本への医薬品等の持ち込みについて」

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5. 高額商品:ブランド品・時計・バッグ(免税範囲を超えると課税)

海外で買った高額商品は、免税範囲を超えると関税の対象になります。

基本ルール:

 ・免税範囲は 合計20万円まで

 ・超える場合は税金がかかる

 ・ブランドバッグや時計は申告漏れでトラブルになりやすい

「海外旅行で安く買いたい」場合は、金額をきちんと把握し申告を。

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6. ペット・動物

動物検疫の対象となり、事前手続きが必須。

例:

 ・ペット(犬・猫)は輸入検疫手続きが必須

 ・動物を使った民芸品(革製品)やはく製

 ・ミルクガムなどのペットフード(一部禁止)

 ・特に革製品は、動物種(ワシントン条約)によって禁止されることがあるので注意。

「海外から日本への犬、猫の持ち込みについて」

⚠ 日本への持ち込みで特に注意が必要な物(まとめ)

🥩
肉類・肉製品
生ハム、ソーセージ、肉エキス入り食品など。
🍎
果物・野菜・植物類
証明書がない場合は原則没収。
🧀
乳製品
加工状態・国によっては持ち込み不可。
💊
医薬品・サプリ
成分・数量の規制に注意(1〜2ヶ月分目安)。
👜
高額商品(ブランド品など)
20万円を超えると課税対象。申告漏れに注意。
🐾
動物・動物製品
ペット・革製品などは検疫が必要な場合あり。
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まとめ

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手荷物・預け荷物・日本入国時のルールは、少し複雑に見えても、
「何が危険物になるか」「どこまで量や申告が必要か」 を押さえれば迷うことはありません。

本記事では、よく没収される代表例を整理しながら、
荷造りで注意すべきポイント まで一気にわかるようにまとめました。

旅先でのトラブルは、事前の数分で防げます。
安心して旅を楽しむために、今日のうちにスーツケースの中身をチェックしておきましょう。

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FAQ(よくある質問)

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Q1. 機内持ち込みで没収されやすい物は何ですか?

A1:代表例は「100mlを超える液体類」「刃物類」「工具」「ライター類」です。
特に、スプレー・化粧水・ジェル類は“見落とし率トップ”なので、必ず透明袋にまとめてください。

Q2. 受託手荷物で預けられない危険物は?

A2:リチウム電池単体、花火・ガス缶、発火性スプレー、強酸・強アルカリなどの腐食性物質は預けられません。
モバイルバッテリーは必ず手荷物に入れてください。

Q3. 日本入国時に申告が必要なものはありますか?

A3:肉製品・果物・薬・化粧品・酒・たばこなどは、量により申告が必要です。
とくに食品系は厳しく、内容によっては持ち込み禁止になる場合があります。

Q4. 没収されにくくする荷造りのコツは?

A4:液体は100ml以下にまとめる、危険物は必ず確認する、食品や薬は「申告対象かどうか」を国別にチェックするのが基本です。
不安なものは手前ポケットに入れると検査がスムーズになります。

Q5. スーツケースを開けられるのが不安です。対策はありますか?

A5:TSAロック付きのスーツケースを使う、フロントオープンで整理する、貴重品は手荷物へ分散するのが基本です。
盗難防止タグ・AirTagなどのトラッカーを入れておくと、紛失対策にもなります。