最初に感じたのは、「荷物が勝手に前へ進んでくれる」という不思議な感覚でした。
キャスターがまっすぐ転がるだけで、こんなにも身体の負担が違うのかと驚いたほどです。
そして、ハンドルがぐらつかないこと。
引くたびに手首がねじれたり、変な角度にならないだけで、移動中のストレスがごっそり減りました。
開け閉めがスムーズで、必要な物がすぐ取り出せること。
ホテルでも、駅のベンチでも、「あ、これ出したい」と思った瞬間に迷わず手が伸びるようになりました。
荷物の配置もしやすくなって、帰りのパッキングでイライラしなくなったのも大きいポイント。
旅の終わりほど疲れるあの瞬間が、少しだけ優しくなりました。
気づいたのは、
「良いスーツケースは、ただ運ぶ道具ではなく、旅のリズムを整えてくれる存在なんだ」
ということ。
重さや壊れやすさに気を取られる旅から、 移動が味方になる旅へ。
その変化は思っていたよりもずっと大きいものでした。